製品の成形工法

さまざまな製品に使用されている成形法
真空成形(または真空成型とも言う)は、加熱してやわらかくした板状のプラスチック素材を型に合わせ真空吸引し、製品を作る成形法の一つです。この方法は、すでにシルク印刷が施されている材料を使うなど、使用する材質を変えることでさまざまなデザインや質感のものを作り出すことが出来ます。真空成形で使用出来る材質の種類は、「PC」「PP」「PE」「PET」「PVC」など一般的なものはもちろんのこと、硬質と軟質・不織布などの異なる材料を組み合わせたものや、「PEI」「PSF」「PEEK」などの材料も成形可能です。真空成形によって作られているものには、身近なところでは「卵ケース」「弁当ケース」、業務用なら「自販機のパネル」「配送トレー」など、またインパネやヘッドライトなどの自動車部品まで、あらゆる場所でさまざまな製品として使用されています。主に用いられている真空成形の種類には「エアースリップ法」と「プラグアシスト法」の2つがあります。エアースリップ法は、加熱して軟化させた材料を圧縮した空気により膨らませ、下部から型を送り込み押し当てていくものです。その後、型の内側を真空吸引して、材料を型に密着させながら成形をしていきます。成形後に空気や水蒸気を当て冷却し、完全に固まったら型をはずして完了します。特徴は内側に型を付けるため製品の表面がなめらかな仕上がりになる点です。一方のプラグアシスト法は、軟化させた材料を型にぴったりくっつける為に、真空吸引と同時にプラグという上型で抑えながら成型を行ないます。冷却後、上下両方の型をはずして成型完了という流れです。この方法は、通常の加工では難しい複雑な形でも成形可能な点がメリットとなります。
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